JPCS予選 使用構築 ゲンガエン+テテフピッピ[WCS 2018]
こんにちは
5/11-5/14に行われたPJCS予選に参加し,はやくも来年のVGC2019 with 伝説解禁(未定)を心待ちにしている1人です.
今回はPJCS予選で使用したゲンガー+ガオガエンの並びを紹介したいと思います.
前回のINC以降,爆発的に増え,使い古された構築ではあるのですが,軽く調べたところやっぱりなかったので紹介したいと思います.
フランス語ROMを利用していた関係で紹介ページが仏語なのですが,下に訳を載せておきます.勉強道具にお使いください.
ゲンガー 159(188)-*-100-190-137(172)-185(148)
メガ前 159-*-80-150-117-163
ガオガエン 202(252)-165(116)-112(12)-*-125(116)-82(12)
カプ・コケコ 165(156)-*-105-128(100)-95-200(252)
カプ・テテフ 145-*-96(4)-182(252)-135-161(252)
ジャラランガ 151(4)-*-145-167(252)-125-137(252)
ピッピ 175(236)-*-88(156)-*-110(116)-36
以下, 解説
【構築経緯】
元々は,自分の所属しているサークルのメンバーが使っていた構築がレート上位に入っていたのを見て,素人でも勝ちを拾いやすい構築であること感じたことが発端.
メガゲンガーを主軸とした構築は,ゲンガー自体の耐久種族値が物足りないことから,他のメジャーメガ進化(ガルーラ,メタグロスなど)に比べると「安定性」はそこまで高くないと思っている.
そのため,前回の記事(INC2018参加構築 ルチャブルレヒレビートダウン[WCS] - 報告用)ではゲンガー構築を捨てたが、、
(rakooに改名されていますが,rakko)
4/30に開かれた,Summitさん主催のぽちゃオフで10-2でベスト4という結果になったので,ゲンガエンしかない,とメタ増加による向かい風を感じつつも,本戦も主軸の並びはそのままに参加することを決めた.
尚, 構築はぽちゃオフ時の並びから
→
に変更されている.
【個別解説】
ゲンガー@ゲンガナイト Gengarite
凍える風, ヘドロ爆弾, シャドーボール, 守る
Icy Wind, Sludge Bomb, Shadow Ball, Protect
実数値:159(188)-*-100-190-137(172)-185(148)
D: PFなしC182一致 サイコキネシス耐え,
S: 準速130族抜き抜き+1
ゲンガエン系統の構築で重要なのは,ゲンガーの体力管理に尽きる.
「死んだ場合,ゲームメイクが成立しなくなる」と感じた場合は全力で介護.
カプ系統にタイプ面では相性が良しだが,上から動かれると逆に倒れてしまう.
今回のJCSでカプ・テテフが増加傾向にあったのは辛かったといえる.
滅びゲンガーの並びも考えられるが,個人的には凍える風もちの方が手に馴染んだ.
ガオガエン@マゴの実 Mago Berry
U-turn, Flare Blitz, Fake Out, Low Kick
実数値:202(252)-165(116)-112(12)-*-125(116)-82(12)
H: 2n
A: H157-B145 メガクチートをフレアドライブで高乱数1発
B: メガメタグロスのアイアンヘッド+地団駄を(GF込みで)耐え
D:残り
S:好きな数字.僕は人の配分をパクった.
カプ・ブルルが外れたことで弱くなってしまったバンギラスに対しての打点として,けたぐりを使用.
カプ・ブルルが採用できる場合は,ウツロイドにも刺せる「じだんだ」を強くオススメする.
耐久にかなり割くタイプのガエンがいる一方,本構築では火力を上げることを優先した.
後攻蜻蛉からジャラランガ やゲンガーを着地させる動きが強いため, S下降補正でも良いかもしれないが,時間が足りず調整が間に合わなかった.
カプ・コケコ@こだわりメガネ Choice Specs
10万ボルト, マジカルシャイン, ボルトチェンジ, エレキネット
Thunderbolt, Dazzling Gleam, Volt Switch, Electroweb
実数値: 165(156)-*-105-128(100)-95-200(252)
B: C197硬い爪補正込み不一致じだんだ 耐え
D: C211リザードンのダブルダメ熱風 耐え
自慢の調整コケコ.
コケコは耐久調整の指標にされやすく,火力に大きく割いても確定数が大きく変動することが少ない.
今回のように眼鏡型だとそもそも一撃倒せる方がレアケースである.
耐久を上げたことで,メタグロスの前でかなり余裕を持って動くことができるようになった.
PT調整中,あまりにウツロイドが重いことから [拘り鉢巻]コケコという怪しさの塊を採用したが,「とんぼ返り」+「シャドーボール」でメタグロスが落とせなかったので不採用となった.
スケイルノイズ, 火炎放射, みがわり, 守る
Clanging Scales, Flamethrower, Substitude, Protect
実数値: 151(4)-*-145-167(252)-125-137(252)
本VGC2018における弱いカイオーガ.
リサイタルに成功すると,全能力が上昇するが,一定以上の4倍技で1撃で倒れてしまうお茶目さがウリ.
「身代わり」は構築全体で苦手とするトリルだったり,困った時にとりあえずで張ると強い.
ジャラランガ 絡みの記事を見ていると,ジャラランガ に「竜の波動」を採用している構築を見かける.
しかし, ジャラランガ でジャラランガ を対策するのは愚策すぎるため,「けたぐり」が許容出来る範囲だと考える.
カプ・テテフ@拘りスカーフ Choice Scarf
サイコショック, ムーンフォース, マジカルシャイン, シャドーボール
Psyshock, Moonblast, Dazzling Gleam, Shadow Ball
実数値:145-*-96(4)-182(252)-135-161(252)
相手のゲンガーの上をとって殴れる他, PT全体で苦手なキリキザン,ミミッキュといったゲンガーに先制する技を封じることも出来たので好感触であった.
折角なのでグロスへの打点としてシャドボ.
ピッピ@進化の輝石 Eviolite
この指止まれ, アンコール, 手助け, 守る
Follow Me, Encore, Helping Hand, Protect
実数値: 175(236)-*-88(156)-*-110(116)-36
D: 雨下C156一致ハイドロポンプZ耐え
B: 残り
S: 最遅
色々と瞑想した挙句,テテフと同時に予選初使用した個体.
ゲンガーを介護するという意味ではカプ・ブルルに負けず劣らずの性能はあったと思うが,選出した時のパワー低下が著しい.
とはいえ,雨パ相手への動きが格段に楽になった.
当初はアンコールの枠を「日本晴れ」「凍える風」などにして使っていたが,
と的確なコメントを頂いたので,大人しくアンコールに.
その結果,猫騙しをアンコール, カビゴンの腹太鼓をアンコール, と相手の置物化に成功した試合がいくつもあった.
でも弱い.
【選出方法】
勝ちパターンは,2通り.
① ジャラランガを通す
盤面ロックが容易く,相手の裏に対してもジャラランガが通りやすいか.
ガオガエンやカプ・コケコでくるくるしながら機会を伺うのが良い.
② それ以外
主な選出例
【vs コケコグロス】
先:
後:
この構築で最も強い選出. 基本的には勝てる.
中盤以降にジャラランガ を通して詰めていくのが良い.
時折フシギバナ入りもいますが,その場合も立ち回りに大きな変化はない.
相手のPT内にテテフ,ウツロイドがいた場合は逆にお手上げ.
【vs 雨】
先: or or
後: 場合によりけり
以前, 結果を残しているラグラージ+ウォーグル+コケコのような構築には,ジャラランガ は有利と言えず出したくない.
また, 後ろにテテフグロスがいる場合もかなり厳しい.
基本はゲンガー+ピッピから入り,両守るで良い.
【vs ゲンガーガオガエン】
先: or
後: + 出したいポケモン
ゲンガーガオガエンの構築と一纏めに言ってしまったが,最近はかなり種類も多いため,確実にこれということは言いづらい.
ゲンガーを残すことが最重要になり,その合間にガオガエンや周りで削っていく動きになる.同速勝負はなるべく避けるのが良い.
【vs バシャキザン】
なにを出すかは決まっていないが,相手が何を出してくるかは分かっている.
先: or+
これ以外で出てきた試しがない.
ミミッキュ,キリキザンはアホみたいに重いので,テテフを絡めながら戦うのが良い.
ジャラは選出したりしなかったりだが,ミミッキュがいなければ選出機会は十分にある.
先:
後: or
オッカ守るは許せない.
無理です.
【vs クレセ入りスタン】
先:
後: or
初手はクレセリア+ランドロスから入られるのが見えているので,あとは相手のエスパーZを透かすことが出来るかに掛かっている.
また,スカーフランドロスなら問題はないが,この手の構築のランドは[突撃チョッキ]の確率が高いので,ゲンガーを何回動かせるかも重要.
【vs サナガエン】
ブルルがいたときは敗北を知りたかったが, 今回の予選では連勝を止められ,苦渋を味わった.
【vs プテラ】
ジャラランガ とゲンガーと並べ,ヘイトを1ヶ所に集めないようにする.
(受け売り)
【その他・雑感】
・これまでピッピを使わなかったせいで,使い方が不明.
・ブルル不在のため,ゲンガーの体力管理が難しい.
・ジャラ不在のゲンガエンを試すべきだった.
・好き
とんぼ返りを持ってない, ゲンガーより遅いポケモン
・きつい
ウツロイド, ミミッキュ, スカーフテテフ, キリキザン, なんか色々
今回のWCSは個人的に好きなルールで,周囲のプレイヤーも実力者が多かったため,本腰を入れて望んだのですが,芳しい結果は得ることが出来ませんでした.
環境の変動もかなり読みづらく,今回の予選はラストチャレンジだけあって,難易度が高めに感じました.
対戦して頂いた方々ありがとうございました.
オフ等でお会いしたとき等はよろしくお願いします.
ではでは
参考
Ball'Ombre = Shadow Ball = シャドーボール,Bomb-Beuk=Sludge Bomb = ヘドロ爆弾
Vent Glace = Icy Wind = こごえるかぜ, Abri = Protect = 守る
Bluff = Fake Out = ねこだまし, Boutefeu = Flare Blitz = フレアドライブ
Balayage = Low Kick = けたぐり, Demi-Tour = U-turn = とんぼがえり
Tonnerre = Thunderbolt = 10万ボルト, Éclat Magique = Dazzling Gleam = マジカルシャイン
Change Éclair = Volt Switch = ボルトチェンジ, Toile Élek = Electroweb = エレキネット
Pouvoir Lunaire = Moonblast = ムーンフォース, Choc Psy = Psyshock = サイコショック
Vibrécaille = Clanging Scales = スケイルノイズ, Clonage = Substitude =身代わり
Lance-Flammes = Flamethrower = 火炎放射
Par Ici =Fallow Me = この指止まれ, Encore = アンコール
Coup d'Main = Helping Hand = 手助け